エバーラストのボクシンググローブ パワーロック2 プロ 12オンス ベルクロ

 

今回は、エバーラストの人気商品、パワーロック2をご紹介いたします。

以前、私が紹介しました大人気商品パワーロックの後継モデルです。

 

<見分け方>

前回ご紹介しましたパワーロックと同じく、パワーロック2も低価格の人工皮革製と、やや高価な本革製がありますが、当レビューで使用しているのは本革製のものです。

外見上の特徴は、人工皮革製は手の平と手首内側部分がメッシュになっていて、商品名は「パワーロック2トレーニンググローブ」。中国で生産されています。

本革製のパワーロック2は手の平と手首内側部分がメッシュではなく、手の平の小指の下の辺りにやや大きめの通気口がいくつかついています。商品名は「パワーロック2 プロ フック&ループ」。こちらはインド製です。

 

パワーロック2は紐式のものも販売されていて、商品名は、「パワーロック2 プロ レース トレーニンググローブ」。普通のグローブと異なる点といえば、紐を通す穴の位置が工夫されていて、ものすごくよくフィットするそうです。

 

プロの試合用グローブは、「パワーロック2プロ ファイトグローブ」という名前で販売されています。こちらは紐を通す穴の位置が、通常のグローブと変わりがありません。

 

<サイズ展開>

今回紹介するパワーロック2のフック&ループは、10121416オンスが用意されています。

同じくレース式も10121416オンス。

プロの試合用のパワーロック2 プロ ファイトグローブは、8オンスと10オンス。

 

<実重量>

海外のブランドは重量に誤差があることがよくありますが、エバーラストは重量がけっこう正確であることで知られています。

私が所持しているパワーロック2は、

右が337.7g

左は338.6g

12オンスは336gなので、左右ともほぼぴったり12オンスでした。

<カラー>

カラーは、黒、チャコール、白、赤、ライトブルーの5つ。ライトブルーと白は人気があるようで、よく品切れになっています。以前は黄色もありましたが、最近は販売されていないようです。

 

<着用感、質感>

ベルクロの仕組みが凝っているので、他の一般的なグローブと比べると、手首の周囲がけっこうぶ厚いです。

 

グローブの中で拳を握るのも、指先を真っ直ぐに伸ばすのも、硬くなく、まあまあの柔らかさ。初めに手に取った時の印象は硬めのグローブでしたが、グローブの中に手を入れてみると硬さを感じることは少なく、実際に使ってみるとすぐに手が馴染みます。

パッドは柔らかいので、グローブの外側からパッドを指でグイグイ押すと自分の拳を感じることができますが、衝撃をよく吸収するパッドなので拳の保護には優れています。

パワーロックという名前は、「拳を適切な位置(proper fist position)にロックする」ことを意味していますが、まさに拳がロックされているような安定感と安心感があります。 腕と手首と拳を理想的な状態で固定してくれるし、手首のサポートに優れています。

 

<親指>

親指のサポートはよいのですが、親指の指先部分だけパッドがやや不十分で保護に不安があります。

あと、グローブの内側で親指の腹が当たる部分は質感が安っぽいです。

もちろんサミング防止の仕組みになっています。

グローブの中は全然窮屈ではなく、こぶしを握りやすいです。

 

グリップバーは、ほどよい太さがあり握りやすい。

手の平にはパッドがありませんが、手首の内側にはパッドがついています。

このようにベルクロにも1センチ弱のパッドがついています。

手首裏側には2センチほどの分厚いパッドがあり、グローブの端っこの黄色い部分はパッドのクッション性がよいのですが、黒いベルクロの部分はパッドのクッション性が乏しいです。

ベルクロについているパッドはクッション性が良いので、手首全体をベルクロでしっかり覆うことができる人が使うなら手首裏側の保護に優れていますが、腕が太い人が使うと画像右のように手首の一部をしっかり保護できなくなってしまうので不安があります。

購入時から小指の部分に皺があったのですが、使っているうちに皺が徐々に深くなり、けっこう目立つようになってしまい、やや気になりました。ちなみに、皺が深くなっても小指側を窮屈に感じることはありません。

<グローブの内側>

内側はポリエステル。手の平の中央が大きく開いているし、通気孔がいくつもあるので、汗や湿気に強くて快適です。

 

<サンドバッグでの練習>

パワーロックの名前の通り、まさに殴りやすい状態に手首と拳をロックしてくれますし、それなりに頑丈なグローブなので、サンドバッグを思い切り殴るのが好きな人が使っても、けっこう長持ちするでしょう。

 

<ミット打ち>

大きく見えるデザインのグローブなので、なんとなく重たそうな印象がありましたが、実際にミット打ちに使ってみると軽快に拳が飛んでいきます。個人的には特にフックを気持ちよく打てます。

ミットを強く当てられると拳が痛くなってしまう人もいると思いますが、このグローブは拳の保護がよいので、そういう人にもオススメできそうです。

 

<スパーリング>

拳全体が小さめのグローブなのでスパーリングにはやや危険なグローブかもしれません。

ベルクロを通す部分が金具なので硬く、手の平の内側でパンチを受けると、場所によっては衝撃が強くて痛いです。

手首裏側のパッドは分厚くてクッション性もありますが、既にお伝えしましたように、手首が太い人はベルクロで手首を覆いきることができないので、手首裏側の保護が不十分になってしまいます。

パワーロック2をスパーリングに使うなら、やはりベルクロではなくレース式を選ぶべきですね。レースのパワーロック2は、トレーニング用(画像上)、試合用(画像下)ともに手首裏側のパッドがしっかりしています。

<価格>

アメリカのエバーラスト公式ウェブサイトでの販売価格は、$99.99。

以前は日本からエバーラストのウェブサイトで購入して発送してもらうことができたようですが、現在はアメリカ国外からのオーダーを受け付けていないようです。

ベルクロではなく紐式の、パワーロック2 レース トレーニング グローブも、同じく$99.99

プロの試合用のパワーロック2 プロ ファイトグローブは、$149.99

人工皮革製のパワーロック2は、$64.99

エバーラストのウェブサイトはアメリカの祝日によくセールをしていて、30%~40%OFFのこともありますので、アメリカ在住の方は、欲しかったものを大型連休に買うようにするとよいのではないでしょうか。

パワーロック2は、アメリカでの販売価格$99.99には、じゅうぶん見合っているグローブだと思います。

 

<評価>

では、私が独断で10段階評価してみたいと思います。

デザイン

8

耐久性

7

スパーリング

6

ミット打ち

8

サンドバッグ

7

質感

7

快適さ

8

拳や体の保護

7

コスパ

8

総合評価(平均点)

7.33

 

<まとめ>

スパーリングでの使用にはやや不安がありますが、ミットやサンドバッグを打つ練習には十分の品質ではないでしょうか。

ボクシングを始めたばかりの人に限らず、誰でも幅広い人に気に入ってもらえるグローブだと思います。