クレト・レイエス トレーニンググローブ ベルクロ 12オンス

今回は、クレト・レイエスのトレーニンググローブをご紹介します。

レイエスのグローブは、ムハマド・アリ、マイク・タイソン、オスカー・デラホーヤ、エリック・モラレス、マルコ・アントニオ・バレラ、ホアン・マニュエル・マルケス、マニー・パッキャオなど、たくさんの名選手に試合で使われてきました。

日本では、井上尚弥選手が使用して話題になりましたね。

アメリカのジムでは、とてもよく見かけるグローブです。

ちなみに日本ではレイジェスと呼ばれていることが多いようですが、私がメキシコ人の友人に確認したところ、「レイジェスではなくレイエス」という回答でしたので、当記事ではレイエスで統一します。

 

<グローブの印象>

このグローブはハンドメイドなので、作りがしっかりしていて、見るからに頑丈です。

グローブ全体のバランスも良く、手首のサポートもよいです。

親指は指先までしっかり保護されますし、サミング防止設計になっています。

 グローブの内側はポリナイロンで、手の平の中央に4つ、親指部分に5つ通気口があり、長時間使用してもけっこう快適なグローブです。

グリップバーは細め。

グローブ内側の手の平の部分には、ふつうのグローブの倍ぐらいのサイズのゴムがついています。

ベルクロも本革製なのでしっかりしていて、マジックテープも長持ちしそうです。

手首が細い人が使用しても、ベルクロの端っこの部分が余ってしまうことがないように、適切な長さに設計してあります。”HECHO EN MEXICO”は、メキシコ製という意味です。

手首の外側には2センチ半ほどのパッドがついていて、手首内側と手の平の小指側にも2センチ弱のパッドがついているので、グローブでパンチを受けても安心です。

ツヤがとてもよいですが、撥水加工になっているそうです。

レイエスのグローブの独特の香りは好評なようで、私もけっこう好きな匂いです。

 

<着用感、質感>

使い始めは、握りが相当硬いです。使っているうちに柔らかくなりますが、最初のうちはパンチを打ちながら握力を鍛えているような感じがしました。

個人差があると思いますが、私は右手の親指が馴染むのに少し時間がかかり、親指に力を入れて握る必要があったので、練習後は親指が特に疲れました。

グローブが馴染んで握りが柔らかくなってからも、グローブ内部で親指以外の4本の指先を真っすぐに伸ばそうとすると硬いです。

グリップバーは細めですが、実際に手を入れて握ってみると、細さを感じません。しっかりと力強く握ることができます。

メキシコ製のグローブは拳のパッドに馬毛が使われているものがよくありますが、このグローブにはラテックスが使われていて、拳のパッドが柔らかいです。以前ご紹介しましたエバーラストのパワーロック2よりもパッドが柔らかいです。

グローブ全体がとても長いです。エバーラストのパワーロック2は、オリジナルのパワーロックよりも5mmほど長いのですが、このレイエスのグローブはパワーロック2よりも2cmほど長いので、肘の近くまで腕がカバーされます。

グローブ全体が長く、手の甲のパッドが厚いので大きく見えますが、実際にグローブに手を入れてみるとコンパクトなグローブです。

 

<実重量>

このグローブは、左が351.3グラム、右が352グラム 。12オンスは336グラムなので、左右ともに15グラム以上重いです。

言い訳しているわけではないでしょうが、レイエスの公式ウェブサイトにも、「この製品のラベルに記載されている重量は大まかであり、製品の製造上の性質により重量が異なる場合があります。」と注意書きがあります。

私は、スパーリングを除き、練習ではいつも12オンスのグローブを使っていて、このグローブは12.5オンスほどあるのですが、フィット感が良いので重さは特に気になりません。

 

<サンドバッグを叩いた感想>

すごく弾力のあるグローブ。サンドバッグを殴った時に反発する力がとても強いので、サンドバッグを押し込んでしまうことがなく、軽快に叩くことができます。手首のサポートがしっかりしているので、重たいサンドバッグを思い切り殴っても安心です。

 

<ミット打ちに使用した感想>

拳の部分のパッドの厚さは標準的ですが柔らかいので、ミットを強く当てられると拳が痛くなるかもしれません。拳が強い人や、拳を強くしたい人が使うべきグローブです。

 

<スパーリングに使用した感想>

拳のパッドが柔らかいので、軽めのスパーリングなら問題ありませんが、本格的なスパーリングに使用すると拳がけっこう痛く、翌日以降に手に疲労が残ります。手首周辺の保護はしっかりしていますが、拳を傷めやすいです。

 

<重量、カラー、価格>

このグローブは、12、14、16、18オンスが用意されていて、カラーは13種類。

値段は、2022年7月現在、12オンスと14オンスが199ドル。16オンスと18オンスは209ドル。

紐式のトレーニンググローブも販売されていて、そちらはカラーが9種類。

今回ご紹介しているグローブよりも拳のパッドが分厚いEXTRA PADDONG TRAINING GLOVE(ベルクロのみ)も販売されていますので、拳に不安がある人は、そちらを購入してみるのもよさそうです。

レイエスの正規サイトで購入すると、4ドル追加でロゴの下や親指の部分に名前をプリントしてもらうことができます。プリントのみで、刺繍はできません。字体は筆記体やブロック体など3種類。

 

<ニセモノに注意!>

レイエスのグローブは通販サイトにもたくさんありますが、ニセモノに注意してください。

本物はけっこう長持ちすると評判で、1~2年の使用で壊れてしまうことは稀だそうですが、ニセモノは使い始めて半年ほどで破れてしまったり、縫い目がほどけてしまったり、ベルクロがダメになったりするそうです。あまり使っていないのにロゴが剥がれたり消えてしまうのもニセモノの特徴です。

ちなみにホンモノには、手首内側の部分にクレト・レイエスの刻印とシリアルナンバーがついています。

<評価・採点>

では、私の独断で10段階評価します。

デザイン

8

耐久性

8

スパーリング

7

ミット打ち

8

サンドバッグ

9

質感

8

快適さ

8

拳や体の保護

8

コスパ

8

総合評価(平均点)

8.0

 

 

<まとめ、結論

スパーリングでの使用には拳の保護に不安がありますが、サンドバッグを打つ練習には素晴らしい選択ではないでしょうか。

最初は硬さが気になりますので、ボクシングを始めたばかりの人よりも、中級者や上級者にオススメしたいグローブです。

以上、クレト・レイエスのトレーニンググローブ 12オンスをご紹介いたしました。